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1. 承認概要 | ||
新有効成分 2014年3月 / 2014年8月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
強オピオイド麻薬の徐放性製剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
タペンタドール塩酸塩徐放錠 | ||
4. 適応症 | ||
中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛 | ||
5. 類薬との比較 | ||
わが国で用いられる強オピオイドには、これまでモルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、メサドンがあります。 | ||
6. 特徴 | ||
強オピオイド麻薬の徐放性製剤で、日本における癌疼痛治療の新たな選択肢となります。 タペンタドールは弱オピオイドのトラマドールと類似した構造を持ちます。 オピオイドμ作動という、オピオイド鎮痛薬としての作用に加えて、ノルアドレナリン再取り込み阻害(NRI)作用を併せ持ちます。 そのため、侵害受容体痛だけでなく、神経障害性痛にも効果が高いと考えられています。 また、主な代謝がグルクロン酸抱合であるため、CYPによる相互作用を受けません。 【オピオイドローテーション】 他のオピオイドから本剤に切り替える場合には、1日投与量はオキシコドン塩酸塩徐放性製剤1日投与量の5倍を目安としますが、初回投与量として400mg/日を超えないようにします。 増量間隔は前回の増量から3日目以降とします。 【海外での使用】 米国、欧州等において経口即放性製剤、経口徐放性製剤が承認されています。本剤のような経口徐放性製剤は2013年11月現在、37カ国で承認されています。 【用法・用量】 通常、成人にはタペンタドールとして1日50~400mgを2回に分けて経口投与します。なお、症状により適宜増減します。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
【薬剤師への注意】 主な消失経路は、肝におけるグルクロン酸抱合であり、CYPの関与が小さいのでCYPに関する相互作用の影響は小さいです。 【患者さんへの説明例】 このお薬には、痛みをおさえる強力な作用があり、一般的な鎮痛薬が効きにくい痛みに用います。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:ヤンセンファーマ株式会社 お問合せ先:ヤンセンファーマ株式会社 メディカルインフォメーションセンター 0120-23-6299 |