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1. 承認概要 | ||
新有効成分 2014年3月 / 2014年5月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
選択的SGLT2阻害剤 -2型糖尿病治療剤- | ||
3. 一般的名称 | ||
トホグリフロジン水和物錠 | ||
4. 適応症 | ||
2型糖尿病 | ||
5. 類薬との比較 | ||
・2014年から1年以内に、7成分ブランドが出揃う予定という異例の競合状態です。 ・用法用量については、デベルザ/アプルウェイが20mgの単一用量、スーグラ、フォシーガ、ルセフィは増量が可能な設定になっています。 フォシーガとルセフィは標準用量とその倍量の2段階で用量調節でき、増量しても1錠の服用で済みます。 スーグラは開始用量の50mgで効果不十分な場合に75mg、100mgと段階的な増量ができ、多様な用量設定が可能ですが、増量の場合は2錠服用することになります。 スーグラ、ルセフィ、デベルザ/アプルウェイは朝食前か朝食後と指定されているのに対して、フォシーガではその指定がありません。 | ||
6. 特徴 | ||
【特徴】 2型糖尿病を効能・効果とする新有効成分含有の医薬品です。ルセフィ錠と同様の作用を有するSGLT-2阻害薬で、同様の直後調査と特定使用成績調査を実施します。 再審査期間8年、海外での承認はありません。 【SGLT-2阻害薬とは】 腎臓で原尿からのグルコースの再吸収を担っているSGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2:ナトリウム依存性グルコース輸送担体)を選択的に阻害することで、 ブドウ糖の再取り込みを抑制し、尿糖排泄を促進させ血糖を下げる薬剤です。 インスリン分泌には直接作用しないので、単独投与なら低血糖のリスクは低く、体重減少も期待できるのが特徴です。 DPP-4阻害薬の登場から5年が経過しました。DPP-4阻害薬は主に空腹時血糖を下げますが、SGLT-2阻害薬は全体的に下げます。 今後の2型糖尿病の薬物療法において新たな選択肢が増えたといえます。罹病期間が比較的短い肥満患者に適しているといわれています。 【用法・用量】 通常、成人にはトホグリフロジンとして20mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与します。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
【薬剤師への注意】 (1) 重度腎機能障害患者、または透析中の末期腎不全患者には使用できません。 (2) インスリンが分泌できない患者にはケトン体が上昇してしまうので使用できません。 (3) 尿から糖が出るので、膀胱炎、性器感染に注意が必要です。 (4) 高齢者や痩せている患者には、体液が減少するので注意が必要です。 【患者さんへの説明例】 (1) 尿から余分な糖を排泄するお薬です。 (2) 尿がたくさん出て体液が減少することがあるので、適度な水分補給を行ってください。 (3) 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等には注意してください。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:興和株式会社 お問合せ先:興和株式会社 くすり相談センター 0120-508-514 |