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1. 承認概要 | ||
新医療用配合剤 2014年3月 / 2014年5月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
選択的AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬合剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
バルサルタン/シルニジピン配合錠 | ||
4. 適応症 | ||
高血圧症 | ||
5. 類薬との比較 | ||
ARBとCa拮抗薬の配合錠は、これまでにエックスフォージ、レザルタス、ユニシア、ミカムロ、アイミクスの4製剤があり、 同時期に承認されたものとして、ザクラスがあります。 | ||
6. 特徴 | ||
【特徴】 ARB のバルサルタン80mg (ディオバン)とCa 拮抗薬のシルニジピン10mg (アテレック)を組み合わせた本邦初の配合剤です。 初回から使うのではなく、単剤で効果不十分な場合に限り処方します。 【作用機序】 アテディオ配合錠は、ARBであるバルサルタンと、L/N型CCBであるシルニジピンの2つの成分からなる配合剤です。 バルサルタンは、アンジオテンシンⅡ受容体のサブタイプであるAT1受容体に結合し、昇圧系として作用するアンジオテンシンⅡに対して拮抗することによって降圧効果を発揮します。 またシルニジピンは、血管のL型Caチャネルのブロックによる降圧効果だけでなく、交感神経の終末に存在するN型Caチャネルも同時にブロックすることにより、 降圧に伴う交感神経活性の上昇によって引き起こされるノルアドレナリンの放出を阻害し、心拍数の上昇やストレス性昇圧を抑制します。 バルサルタンとシルニジピンを配合したアテディオ配合錠は、N型Caチャネルブロック作用により、 以下の機序で降圧時のレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)の悪循環を断ち切ることが期待できます。 ・降圧に伴う交感神経活性の上昇を抑制する。 ・ARBのAT1受容体ブロックによりレニン・アンジオテンシン系(RAS)の亢進を招くが、交感神経活性の抑制により(傍糸球体細胞からの)レニン分泌を抑制する。 ・アンジオテンシンⅡが副腎に作用してアルドステロン産生が増加するが、副腎皮質のN型Caチャネルのブロックにより、アルドステロン産生を抑制する。 【用法・用量】 成人には1日1回1錠(バルサルタンとして80mg及びシルニジピンとしてl0mg)を朝食後に経口投与します。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
【薬剤師への注意】 (1) 14 日処方日数制限除外品目です。 【患者さんへの説明例】 (1) 血管を広げて血圧を下げます。アンジオテンシン受容体拮抗薬とカルシウム拮抗薬を組み合わせた配合剤です。 (2) 妊娠している方には使用できません。 (3) ラジレスを服用中の方は使用できません。 (4) 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意してください。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:味の素製薬株式会社 お問合せ先:味の素製薬株式会社 学術 03-5229-3906/0120-189-522 |