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1. 承認概要 | ||
新有効成分 2014年3月 / 2014年5月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
抗血小板剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
プラスグレル塩酸塩錠 | ||
4. 適応症 | ||
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患 〔急性冠症候群(不安定狭心症、非ST 上昇心筋梗塞、ST 上昇心筋梗塞)、安定狭心症および陳旧性心筋梗塞〕 | ||
5. 類薬との比較 | ||
エフィエントと同分類のADP受容体阻害薬剤としてパナルジン(チクロピジン塩酸塩)、プラビックス(クロピドグレル硫酸塩)、 ADP受容体阻害剤+COX-1阻害剤としてコンプラビン(クロピドグレル硫酸塩/アスピリン)があります。 | ||
6. 特徴 | ||
【背景】 エフィエント(一般名:プラスグレル塩酸塩)は、国産初のADP受容体阻害剤です。海外では、2009年2月に欧州、7月に米国において承認されて以来、 世界80ヵ国以上で承認(2015年2月現在)され、PCI施行予定の急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)の患者さんにおける 血栓性イベントの抑制を適応として使用されています。 我が国においては、第Ⅱ相臨床試験までの結果から日本人の患者に適した用量を設定し、2つの第Ⅲ相臨床試験において 本剤の日本人の患者における有効性と安全性が確認されています。 これらの試験結果を基に、「経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患:急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、 安定狭心症、陳旧性心筋梗塞」の効能・効果で2014年3月、国内製造販売が承認されました。 【特徴】 エフィエントは、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患において、早期から優れた心血管イベント抑制を示します。 また、早期から血小板凝集抑制作用を示します。さらに、CYP2C19の遺伝子多型の有無に関わらず、安定した血小板凝集抑制作用を示します。 【用法・用量】 通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与します。 体重50kg以下の患者には、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮します。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
【薬剤師への注意】 (1) 抗凝固剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤、血栓溶解剤、非ステロイド性消炎鎮痛剤は併用注意です。 これらの薬剤との併用は、相互に抗血栓作用を増強すると考えられ、これにより出血の危険性を増大させるおそれがあります。 本剤と併用する場合には、患者さんの状態を十分に観察するなど注意してください。 なお、併用禁忌の薬剤はありません。 <薬剤例> 抗凝固剤:ワルファリン、ヘパリン、エドキサバン等 血小板凝集抑制作用を有する薬剤:アスピリン等 血栓溶解剤:ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等 非ステロイド性消炎鎮痛剤:ロキソプロフェン、ナプロキセン等 【患者さんへの説明例】 (1) このお薬は、血小板の活性化による血小板凝集を抑えて、血液を固まりにくくし、血栓症の再発を防ぎます。 (2) 空腹時の服用は避けてください。 (3) 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分だけを飲んでください。 次の服用時間が近い場合には一回分をとばし、次からまた時間通り飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。 (4) 服用中は通常より出血しやすくなるので、異常な出血がおこったり出血が長引く場合には医師に連絡するようにしてください。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:第一三共株式会社 お問合せ先:第一三共株式会社 製品情報センター 0120-189-132 |