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1. 承認概要 | ||
新剤型・新用量 2013年6月 / 2013年8月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
抗てんかん剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
レベチラセタムドライシロップ | ||
4. 適応症 | ||
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する 抗てんかん薬との併用療法 2016年2月に「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」の適応が追加されました。 | ||
5. 類薬との比較 | ||
<本剤について薬剤師国家試験が出題されています> 第108回 問154 抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 1 ガバペンチンは、γ-アミノ酪酸GABAA受容体に結合して、GABA作動性神経伝達を増強する。 2 ラモトリギンは、K+チャネルを遮断することで、神経細胞膜を脱分極させて、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する。 3 ペランパネルは、シナプス後膜に存在するグルタミン酸AMPA受容体を遮断して、グルタミン酸による神経細胞の過剰興奮を抑制する。 4 カルバマセピンは、電位依存性T型Ca2+チャネルを遮断して、神経細胞における活動電位の発生を抑制する。 5 レベチラセタムは、シナプス小胞タンパク質2A(SV2A)に結合して、神経伝達物質の遊離を抑制する。 正解:3、5 | ||
6. 特徴 | ||
2010年より錠剤が発売されています。ピロリドン誘導体の新しい作用メカニズムを持つ抗てんかん薬です。初回から通常の有効用量で開始できます。 本剤は他の抗てんかん薬と併用して使用します。他薬との相互作用がほとんどないので併用しやすいです。4歳以上の小児、成人に使用できます。 ドライシロップ製剤により、小児の体重に合わせた用量調節が可能であり、また錠剤の服用が困難な患者に使用できます。 他の新世代薬に比べ、早期に効果を発揮します。 飲み始めた直後は眠いことがあります。
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7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
(1) 急激な減量により症状が悪化することがあるので、 服用を中止する場合には少なくとも2週間以上かけて徐々に減量します。 (2) 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事しないでください。
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8. 製造販売元など | ||
製造販売元:ユーシービージャパン株式会社 お問合せ先:大塚製薬(株) 医薬情報センター 0120-189-840 更新 2023.05.07 イラスト説明、国家試験、適応追加を加筆 |