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1. 承認概要 | ||
新医療用配合剤 2013年9月 / 2013年11月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
喘息治療配合剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
フルチカゾンプロピオン酸エステル/ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤 | ||
4. 適応症 | ||
気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) | ||
5. 類薬との比較 | ||
「気管支喘息、COPSに適応を持つ吸入配合剤の例」上の図の、PDFです。2023-05-01更新 https://drive.google.com/file/d/1_qslhcmkQZ_J9_PNw_Jd52meXJKOm60T/view?usp=sharing | ||
6. 特徴 | ||
ステロイド剤(ICS)であるフルチカゾンプロピオン酸エステル(フルタイド)と、長時間作用型β2刺激薬(LABA)であるホルモテロールフマル酸塩(オーキシス)が配合されています。 本剤は気管支喘息の長期管理薬に分類され、喘息発作時に用いるものではありません。1剤で、ICSによる慢性の気道炎症への対応と、 LABAによる可逆性の気道狭窄への対応ができます。 我が国では、これまで気管支喘息に用いるICS/LABA配合剤として、フルチカゾン/サルメテロール配合剤(アドエア)と ブデソニド/ホルモテロール配合剤(シムビコート)が市販されています。 米国では、2013 年5月に慢性閉塞性肺疾患(COPD)の効能・効果で承認されています。 また欧州では、気管支喘息及びCOPDの効能・効果で申請され、2013年6月現在審査中です。 息を吸う力の弱い患者さんでも使用可能なエアロゾール製剤です。 しかし、エアゾール剤の噴霧と吸入の同調が難しいと考えられる患者さんには、 吸入補助具としてエアロチャンバー・プラスやボアテックスなどの利用が必要です。 投与設計の留意点として、配合剤であるため、ステップアップ、ステップダウンの際の投与量調節に注意を要します。 このため症状の寛解がみられた場合は、治療上必要最小限の用量を投与し、 必要に応じ吸入ステロイド剤への切り替えを考慮する必要があります。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
(1) 発現した発作を速やかに緩和する薬剤ではないので、急性の発作に対しては使用できません。 (2) 通常、成人には1回2吸入、1日2回使用します。 (3) 良く振ってから使用してください。 (4) 毎日規則正しく使用してください。 (5) 吸入後は、口腔カンジダ症または嗄声の予防のため、うがいをしてください。 (6) エアゾール剤の噴霧と吸入の同調が難しいと考えられる患者さんは、スペーサー(吸入用補助器)を使用してください。 (7) 過度の使用により不整脈、心停止等の危険な副作用が出るおそれがあります。 (8) アルミ容器は噴霧口がつまる原因となるので、絶対に濡らさないでください。 (9) 30℃以上の場所に保管しないでください。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:杏林製薬株式会社 お問合せ先:杏林製薬(株) くすり情報センター 0120-409341 |