◆ 新薬情報 index

2013年9月製造販売承認

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■アブストラル舌下錠 100μg,200μ…■ソブリアードカプセル 100mg■ビンダケルカプセル20mg■アゾルガ配合懸濁性点眼液■アレジオン点眼液0.05%■ウルティブロ吸入用カプセル■フルティフォーム 50エアゾール 56,…■レルベア 100エリプタ 14,30吸入…
■ アゾルガ配合懸濁性点眼液
1. 承認概要
新医療用配合剤 2013年9月 / 2013年11月 発売
2. 薬効分類名
炭酸脱水酵素阻害剤/β遮断薬配合緑内障・高眼圧症治療剤
3. 一般的名称
ブリンゾラミド/チモロールマレイン酸塩
4. 適応症
次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症
5. 類薬との比較

6. 特徴
【背景】
緑内障の薬物療法において、単剤で効果不十分であるときには多剤が併用されています。 しかし、結膜嚢内の容量には限りがあり、併用療法では複数の点眼薬を連続して点眼すると、 先に点眼した薬剤が結膜嚢からあふれ出ることによる眼内移行量の低下が心配され、一般的に複数の点眼剤を使用する際には、 1剤目の点眼後5 分以上間隔をあけて2 剤目を点眼する必要があります。
【特徴と留意点】
本剤は、炭酸脱水酵素阻害剤のプリンゾラミド(エイゾプト)とβ遮断剤のチモロールマレイン酸塩(チモプトール、リズモン)が配合されています。 作用機序の異なる房水産生抑制剤の配合剤であり、1日1回の点眼で患者さんの利便性とアドヒアランスの向上が期待されています。
光安定性試験の結果、製剤は光に不安定でしたので、製剤の有効期間は、低密度ポリエチレン製の容器に入れ、 遮光下で室温保存した場合に24ヶ月とされました。因果関係が否定されていない有害事象は22.4%(28/125 例)で、 点状角膜炎9.6%(12/125例)、眼刺激5.6%(7/125例)、角膜炎3.2%(4/125例)、味覚異常3.2%(4/125 例)等でした。
本剤は2013年5月現在111カ国で承認されています。
7. 使用上の注意と服薬支援
(1) 気管支喘息、またはその既往のある患者さんには、β-受容体遮断による気管支平滑筋収縮作用により、 喘息発作の誘発がみられるおそれがあるので使用できません。(禁忌)
(2) 1回1滴、1日2回点眼します。
(3) 点眼後、一時的に目がかすむことがあるので、機械類の操作や自動車等の運転には注意してください。
(4) 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも10分以上間隔をあけてから点眼してください。
(5) ベンザルコニウム塩化物を含有しており、ソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、 点眼時はコンタクトレンズをはずし15分以上経過してから装用してください。
8. 製造販売元など
製造販売元:日本アルコン株式会社
お問合せ先:日本アルコン(株) メディカル統括部 学術情報部 0120-825-266
(文責 下平秀夫) 2013年11月/2014年12月更新