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1. 承認概要 | ||
新有効成分 2014年12月 / 2015年4月 発売 | ||
2. 薬効分類名 | ||
尋常性ざ瘡治療剤 | ||
3. 一般的名称 | ||
過酸化ベンゾイル | ||
4. 適応症 | ||
尋常性ざ瘡 | ||
5. 類薬との比較 | ||
6. 特徴 | ||
【特徴】 いわゆる「にきび」を治療する水性ゲル剤です。欧米の尋常性ざ瘡治療ガイドラインに記載されており、長年にわたって使用されています。 【作用機序】 アクネ菌は嫌気性菌で、酸素を嫌います。本剤は強力な酸化剤であり、分解によって生じたフリーラジカルがアクネ菌に対して抗菌作用を示します。 また、フリーラジカルは角質剥離を促し、毛穴の角質肥厚を改善します。 【承認状況】 海外では、同成分を含有する外用剤として欧米など41カ国で承認済です(2014年4月現在)。 【背景】 海外では、抗菌薬の長期使用による薬剤耐性P.acnesの出現が大きな問題となっており、欧米などでは耐性菌の心配がない過酸化ベンゾイル含有製剤が標準治療となっています。 わが国ではまだこのような耐性菌の出現頻度は低いのですが、 将来心配される耐性菌の問題を回避するために、日本皮膚科学会が厚生労働省に早期開発・承認の要望書を提出していました。 【用法・用量】 1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布します。 【副作用】 承認時までの臨床試験で、435例中190例(43.7%)に副作用が認められました。 主な副作用は、皮膚剥脱(鱗屑)18.6%、適用部位刺激感14.0%、適用部位紅斑13.8%、適用部位乾燥7.4%でした。 | ||
7. 使用上の注意と服薬支援 | ||
【薬剤師への注意】 (1) 化学的な刺激によって強力な抗菌作用を示すので、肌への刺激があります。特に使い始めは刺激感や発赤を生じることがあります。症状が強い場合には必要に応じて休薬の処置をしてください。 (2) 過酸化ベンゾイルはその酸化作用による漂白作用を利用して、一部の白髪染めや歯磨き粉にも含まれています。髪や服に付着すると脱色する恐れがあるため、患部以外には付けないように指導する必要があります。 【患者さんへの説明例】 (1) 特に使い始めは皮膚刺激感や発赤があらわれることがあります。 (2) 本剤は漂白作用があるので、髪、衣料等に付着しないように注意してください。 (3) 眼、口唇、その他の粘膜及び傷口に使用しないでください。これらの部位に本剤が付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。 (4) 本剤の使用中には日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用は避けます。 | ||
8. 製造販売元など | ||
製造販売元:マルホ株式会社 お問合せ先:マルホ株式会社 製品情報センター 0120-12-2834 |