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1. 改訂年月 | ||
2022年5月 | ||
2. 改訂内容 | ||
<追加>[下線部追加改訂] 【効能・効果】 疼痛を伴う各種がん | ||
3. 解説 | ||
★鎮痛薬のツートラム錠(一般名:トラマドール塩酸塩)の効能効果に「疼痛を伴う各種がん」が追加されました。 【ここがポイント!】 本剤は、速やかに有効成分が放出される速放部と、徐々に有効成分が放出される徐放部の2層錠にすることで、安定した血中濃度推移が得られるように設計された1日2回投与のトラマドール製剤です。 今回の改訂で、がん患者の疼痛管理に本剤が使えるようになりました。本剤を定時服用していても疼痛が増強した場合や突出痛が発現した場合は、即放性のトラマドール製剤(商品名:トラマールOD錠など)をレスキュー薬として使用します。なお、レスキュー投与の1回投与量は、定時投与に用いている1日量の8~4分の1とし、総投与量は1日400mgを超えない範囲で調節します。 鎮痛効果が不十分などを理由に本剤から強オピオイドへの変更を考慮する場合、オピオイドスイッチの換算比として本剤の5分の1量の経口モルヒネを初回投与量の目安として、投与量を計算することが望ましいとされています。 なお、本剤以外のトラマドール製剤(商品名:トラマール注、トラマールOD錠、ワントラム錠)は、すでにがん疼痛に対する適応を持っています。 |