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2023年12月添付文書改訂

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■テゼスパイア皮下注 210mg シリンジ
■ テゼスパイア皮下注 210mg シリンジ
1. 改訂年月
2023年12月
2. 改訂内容
重症ぜん息の患者さんに、新たな治療法として生物学的製剤が相次いで登場しています。
3. 解説
重症ぜん息の患者さんに、新たな治療法として生物学的製剤が相次いで登場しています。
 
【生物学的製剤】生物学的製剤ってどんな薬?
重症ぜん息患者さんの治療法として近年、注目を集めているのが生物学的製剤です。高用量のステロイド薬や複数の薬剤を使うなど高いレベルの治療を施しても、症状が安定しない患者さんが対象の薬となります。
一般的な医薬品は化学的に合成された物質をもとにつくられますが、生物学的製剤は最先端のバイオテクノロジー技術によって、生物がつくるタンパク質などの物質を利用してつくられます。これまでに、リウマチや皮膚疾患、一部のがんの治療薬などに使われるようになっています。
 
【既存薬】
ぜん息治療では2009年3月に初めて、オマリズマブ(商品名:ゾレア®)が成人の重症ぜん息の患者さんの治療に使えるようになり、2016年6月にメポリズマブ(商品名:ヌーカラ®)、2018年4月にベンラリズマブ(商品名:ファセンラ®)、2019年3月にデュピルマブ(商品名:デュピクセント®)が登場し、現在は4種の薬が使えるようになりました。ぜん息の症状全般を抑える効果は同じですが、どのように抑えるかの仕組みをみると、それぞれ作用する物質が違っています。
 
【テゼスパイア】気管支喘息に使用する生物学的製剤の「テゼスパイア皮下注ペン」が新発売されました。
2023年12月1日より在宅自己注射が可能となっていましたので、それに合わせて発売されました。
TSLPを阻害するといった新規の作用機序を有しています。
 
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(文責 下平秀夫) 2023年12月