◆ 添付文書改訂情報 index

2022年12月添付文書改訂

(印刷用画面へ)
■アムロジピン錠、ニフェジピン錠
■ アムロジピン錠、ニフェジピン錠
アムロジン錠2.5mg
1. 改訂年月
2022年12月
2. 改訂内容
下線部削除
【禁忌】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
アダラートCR錠10mg
3. 解説
★​カルシウム拮抗薬であるアムロジン錠、ノルバスク錠他(一般名:アムロジピンベシル酸塩)、およびアダラート錠他(一般名:ニフェジピン)について、禁忌の項から妊婦への使用が削除され、有益性投与となりました。

【ここがポイント】
アムロジピンベシル酸塩およびニフェジピンは高血圧治療における第一選択薬の1つとして用いられています。薬の承認時には動物実験時の情報しかなく、そのデータから「妊婦(ニフェジピンは妊娠20週未満)又は妊娠している可能性のある婦人」が禁忌とされていました。しかし、市販後に妊婦の臨床データが蓄積されて、今回解除となりました。
従来、妊娠時の降圧治療においてはヒドララジン塩酸塩(アプレゾリン)やメチルドパ水和物(アルドメット他)等に切り替えることが一般的ですが、降圧作用が弱いため、血圧コントロールに課題がありました。妊娠前からアムロジピンあるいはニフェジピンで血圧を良好に管理できている患者にとっても、妊娠後に治療を継続できることになります。

 
(文責 下平秀夫) 2022年12月