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2021年12月添付文書改訂

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■エフィエント錠2.5mg、3.75mg
■ エフィエント錠2.5mg、3.75mg
エフィエント錠3.75mg
1. 改訂年月
2021年12月
2. 改訂内容
<追加>[下線部追加改訂]
【効能・効果】
虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制

<追加>[下線部追加改訂]
【用法及び用量】
通常、成人には、プラスグレルとして3.75mgを1日1回経口投与する。
3. 解説
★ADP受容体阻害剤であるエフィエント錠(一般名:プラスグレル塩酸塩)の効能効果に、これまでの急性冠症候群に加えて、虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制が追加されました。

【ここがポイント!】
本剤は、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患を効能・効果として2014年3月に承認されました。
『脳卒中治療ガイドライン2021』では、非心原性脳梗塞の再発抑制に対しては抗血小板薬(クロピドグレル、アスピリンまたはシロスタゾール)の投与が勧められています。本剤の適応は、「大血管アテローム硬化または小血管の閉塞を伴う虚血性脳血管障害後の再発抑制」に限定されました。なお、適応追加の対象は2.5mg錠および3.75mg錠のみです。
今回の改訂で、空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加するため、空腹時の投与は避けることが望ましい旨の記載が追記されました。用法に「食後投与」は明記されていないので注意しましょう。
既存類薬のクロピドグレルは、主にCYP2C19によって代謝されるため、遺伝子多型による影響を受けやすいことが懸念されていますが、本剤は、ヒトカルボキシルエステラーゼ、CYP3AおよびCYP2B6などで代謝されて活性体となるプロドラッグであり、遺伝子多型の影響を受けにくいとされています。
(文責 下平秀夫) 2022年3月