shimoのホームページ  

子供用が利用できる健康サイト

しも

小児の病気についてのホームページは、小児専門医や患児の親が開設するホームページなど最近大変多くなってきている。これらのサイトは一般家庭でインターネットを用いて、自分の子供の病気や生活の留意点などを理解したり、子供が同じ病気を持つ親同士が情報を交換する場として大変意義深いと思われる。

ここでご紹介するのは、子供自身が自ら、体のしくみや病気または薬について学ぶことのできるサイトである。  

1「サイエンスくるくる」・・・科学技術振興事業団(JST)

http://s-kurukuru.jst.go.jp

科学技術振興事業団(JST)の科学技術理解増進部が作成している。

本サイトには、科学技術史の部屋、生命の部屋、機械・技術の部屋、地学・地球環境の部屋、物理の部屋、宇宙の部屋、化学の部屋、算数・数学の部屋などがある。

その中で、化学の部屋には、さびの世界をみてみよう、病気とたたかう科学〜くすりのしくみ〜、ものをくっつける、ふしぎな花火の5項目が用意されている。

病気とたたかう科学〜くすりのしくみ〜

http://s-kurukuru.jst.go.jp/index2.htm

 HPの作成開発は、(株)学習研究社、(株)ミツエーリンクス、(有)チーム・モリオ。監修は東京大学薬学部の桐野 豊氏である。

この中では、

・ばい菌をやっつける抗生物質

・感染症を予防するワクチン

・病気とたたかう科学

・遺伝子とくすり

・このくすりのこと 知ってるかな みぢかなくすり

という話からなっている。

このくすりのこと 知ってるかな みぢかなくすりから2つの項目を紹介する。

さいぼうのスイッチを入れたり切ったりする−胃(い)やしんぞうのくすり

 http://s-kurukuru.jst.go.jp/room/07/kusuri/c/1.html

胃壁にヒスタミンH2受容体があり、これにヒスタミンが結合することにより、胃酸が分泌されると、イラスト入りで解説している。別のページではアルファレセプターの説明もされている。

ホルモンを使って病気を治す アレルギーや糖尿病の薬

http://s-kurukuru.jst.go.jp/room/07/kusuri/d/3a.html

「ホルモンってなんだろう」の項目では、ホルモンは体の働きを調整するために、いろいろな細胞に情報を与える手紙のようなものであると説明している。「こんなときにはこのくすり」という項目では、病気に対応したホルモン系医薬品を解説しており、副腎皮質ホルモン、インスリンなどを作用機序や使用方法についてイラスト入りで説明している。

上記画面では体内の副腎皮質ホルモンに似た物質を人工的に作って、虫刺されなどの皮膚の炎症に用いていることをイラストで説明している。

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2.こどものためのホームページ くすりについて・・・アベンティス・ファーマ(株)

http://www.aventis.co.jp/kodomo/       

監修は平山 宗宏氏

くすりの役わり 〜くすりってなんのためにあるの?病気を治すだけではない、くすりの役わり〜

http://www.aventis.co.jp/kodomo/yakuwari.html

一番大切なこととして、医師(お医者さん)や薬剤師(くすりを管理するひと)さんのいうことをきちんと守ることです、と説明している。

くすりの作用 〜体内でくすりがきくとどんなことが起きるのか。副作用(ふくさよう)って何だろう? 〜

http://www.aventis.co.jp/kodomo/sayo_4.html

吸収・代謝・排泄、副作用、相互作用などについて解説している。

2-2は副作用について説明している。副作用の原因には、(1)くすりのもっている性質によるもの、(2)くすりの使い方によるもの、(3)かんじゃさんの体しつによるもの、(4) かんじゃさんのその時の体のぐあいによるものの5つがあると説明している。

他には以下のような項目がある。

・ くすりの種類〜いろんなくすりの形。粉、じょうざい、カプセルなど。いろんな形のくすりがあるのはなぜなのかな?形とくすりの不思議なつながりを調べてみよう!〜  

・くすりの正しい使い方〜くすりのことをちゃんと知って、よくききめがあらわれるようにしよう。その方法とは? 〜

・くすりができるまで〜原料の発見から私たちの手もとにくすりが届くまで、新しいくすりを作るにはとても時間がかかります。くすりができるまでを調べましょう。〜

・くすりにかかわるえらいひと〜くすりの研究や開発にかかわったえらい人たちをもっと知るためのしょうかい。〜

"なるほど"くすり辞典〜くすりのあんなことやこんなこと、みんなが知らないこと、知っておくといいこと、などなどいろんなくすりのことを知ってみんなに教えてあげよう。〜  

・ くすりのしつもんばこ〜くすりの正しい使い方など、みんなのぎもんをかいけつ。〜

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3. みて楽しむ情報・・・中外製薬

  「みて楽しむ情報・・・薬のできるまで」・・・中外製薬

http://www.chugai-pharm.co.jp/cjjoy02/wak00202.htm

医療関係者向けページはMy Mediproマイメディプロのパスワードを用いが、医療関係者以外のページにパスワードは必要ない。

 GLP 、GCP 、GMP、JGSP 、GPMSPをやさしく解説するサイトである。

創製->前臨床->臨床->製造->発売->市販後調査の順序で

ヴィーズ少年がDr.Cにつれられて見学しながら説明を受ける。

前臨床
http://www.chugai-pharm.co.jp/cjjoy02/wak00303.htm

前臨床を行っている研究施設の見学風景である。

Dr.C「新しいくすり(リードコンパウンド)ができると、くすりとしての働きや毒性がまず、小動物によって調べられる。この小動物を対象にして調べることを前臨床試験というんだ。」

ヴィーズ君「こうした小動物などのおかげでくくりのききめや、安全性などがわかるんだね。」

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4. Yahoo!きっず・・・ヤフージャパン

  Yahoo!きっず・・・・ヤフージャパン

http://kids.yahoo.co.jp/

本サイトは、小学生・中学生のための、インターネットサイトのリンクガイドである。テーマ別にサイトを分類してあるので、子供が好きなことや調べたいことに簡単にたどりつくことができます。また、キーワードの検索もできる。

本サイトは大きく、

世界と社会、アート、ゲームとコンピュータ、エンターテインメント、学校と勉強、科学、趣味とスポーツ、ニュースとメディアの8つのジャンルに分かれている。

このうち「化学」は、

宇宙 、エネルギー、化学 、科学者、環境、恐竜、健康、昆虫、錯覚、算数、数学、実験、活動、植物、生物、地球、鉄道、動物、ニュース、雑誌、博物館と展示会、発明、光、飛行機、物理、ロボット、その他 の27のジャンルに分かれている。

  ヤフーきっず 健康サイトのリンク

http://kids.yahoo.co.jp/Science_and_Oddities/Health_and_Safety/

「健康」に関して子供が利用できるサイトを平成13年5月の時点で62件紹介している。

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5.日本医師会ホームページ・・・日本医師会

http://www.med.or.jp/

「クイズで知ろうからだのしくみ」

http://www.med.or.jp/quiz/

日本医師会のホームページでは、一般の人が気軽に体について理解できるためのイラスト入りの3択クイズを提供している。小学生、中学生にも大変分かりやすい内容となっている。

腎臓、大腸、耳、目、消化管、咽頭・喉頭、前立腺、肝臓、心臓、、脳、皮膚、筋肉、血管、鼻、胃・十二指腸、呼吸器、骨、消化器について、それぞれ5問ずつ出題されている。

「クイズで知ろうからだのしくみ」〜大腸〜

http://www.med.or.jp/quiz/018/index.html

この画面は、大腸に関する5つ目の質問である。

「うんちが臭いのはなんのせい?」という問いにたいし、「1.胃腸の働きが活発なため」「2.食べ物に臭いの成分があったから」「3.腸内細菌が出すガスのせい」という3つの選択肢を用意している。

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6. けあコミュニティ・・・東芝

http://care.toshiba.co.jp/care/index_j.htm

東芝の高齢者介護の総合情報サイトで、介護関係職介護家族に、総合的な情報提供をしている。

その中で

けあコミキッズ・・・・東芝

http://c-kids.toshiba.co.jp/care/kids/

けあコミキッズのトップページ

「インターネット紙しばい-おとしよりのこと-」、「おとしよりの家に行ったよ」

「お手伝い・ボランティア」、「介護のどうぐ」などの項目がある。

介護のどうぐ・・・東芝

http://c-kids.toshiba.co.jp/care/kids/dougu/dougu.htm

介護用品をイラスト入りで紹介している。

 

わが国では、幼児期、学童期での公的な健康教育が十分ではなく、まして医薬品に関する教育はほとんど行われていないのが現状である。

一方、1983年ベニスでの世界医師大会では、未成年からもインフォームド・コンセントを得ることが必要であると採択され、わが国におけるCGP(医薬品の臨床試験の実施の基準)でも同様に規定されている。このためには、子供自身が自ら身体や病気について理解できるよう表現に工夫を凝らしたアイテムが必要であろう。

今後、小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など、個々の疾患や薬物療法について、患児自身が学べる日本のフェブサイトが益々増えていくことが望まれる。